今回テーマは糖尿病について
全国での糖尿病患者数及び糖尿病予備軍の人口
こちらは厚生労働省が発表した2017年度の実際治療を受けている糖尿病患者数と糖尿病予備軍と言われている人口です。
実際治療を受けている人口が316万人で予備軍がなんと2000万人以上と言われています。
それから気になるのが近年女性が増えてきている所です。
糖尿病が引き起こす重大な合併症とは??
糖尿病は、目、神経、腎臓などにさまざまな障害を起こすことが知られています事を3大合併症と言います。
また、直接死亡するリスクと関わる心臓病や脳卒中の元となる動脈硬化を引き起こすこともあります。
糖尿病は自覚症状がなくても、見えないところで合併症が進行しています。そして、気がついた時には合併症のため、日常生活に支障があらわれているということが少なくありません。
しかし、きちんと血糖値をコントロールできれば、合併症を予防できることがわかっています。そのためにも、しっかり治療を行い、きちんと血糖値を下げることが必要です。
https://www.diabetes.co.jp/dac/diabetes/complications
糖尿病の3つの合併症(神経障害、網膜症、腎症)
糖尿病神経障害
原因
糖尿病性神経障害がなぜ起こるかは現在はっきりとわかっていないのです。
高血糖の状態が続くと、「ソルビトール」という、起因となる物質があるのですが神経細胞に蓄積することで神経障害が起こると一説ございます。
また、高血糖になると毛細血管の血流が悪くなるために神経細胞に必要な酸素や栄養が不足するために起こるという説もあります。
症状
手足の神経に異常をきたし、足の先や裏、手の指に痛みやしびれなどの感覚異常があらわれる合併症です。これらは、手袋や靴下で覆われる部分に、“左右対称”にあらわれる特徴があります。痛みが慢性化する場合や、進行して知覚が低下した結果、足潰瘍や足壊疽となる患者さんもいます。自覚症状がある場合は、早めにかかりつけの医師・薬剤師に相談しましょう。
糖尿病網膜症
原因
糖尿病の発症から数年~10年ほどで発病することが多い事が分かっています。
糖尿病網膜症は目に起こる合併症として最も発病頻度が高い。原因としてははっきりしていませんが、放っておくと失明につながる恐れがあります。
症状
眼の網膜にある非常に細い血管がむしばまれていく合併症です。進行してしまうと失明に至ります。糖尿病網膜症は、自覚症状がないまま進行していきます。また、飛蚊症があらわれる事もあります。ある程度網膜症が進むと、視野の中に「蚊」 のような小さな虫が飛んでいるように見える「飛蚊症」が現れます。また、網膜で出血が起こると、視野に黒いカーテンがかかったような感じがします。突然の視力低下も網膜の中心にあり、ものを見るのに最も重要な「黄斑」という部分に病変が及ぶと、急激な視力低下をもたらします。また網膜症がすすむと網膜剥離を起こすことがあり、この場合も視力が低下します。早期発見と進行予防・治療のために、年に1回以上眼底検査を行うことが必要です。
糖尿病腎症
原因
糖尿病腎症もはっきりした原因は定かではありませんが、糖尿病が発症すると腎臓にある糸球体が何らかに障害を受け、「たんぱく尿」が出るようになり腎臓の、ろ過機能が低下してしまいます。
ろ過機能とは全て尿など排泄してしまうという危険な状態の事です。
症状
糖尿病腎症は、前述の通り腎臓にある非常に細い血管がむしばまれていく合併症です。進行すると、老廃物を尿として排泄する腎臓の機能が失われてしまうため、最終的に透析治療を要することになります。他の合併症と同様に自覚症状がないまま進行していきます。早期発見のためには、定期的に腎臓の機能を検査する必要があります。
動脈硬化(脳卒中・心臓病)
糖尿病は動脈硬化を引き起こす重大原因となります。動脈硬化は簡単にお伝えしますと血管が固くなったり弾力性が乏しくなったりするために「心臓病」や「脳卒中」を引き起こします。一番の要因として食後の高血糖が動脈硬化を進行させることだと言われています。他の要因で動脈硬化を抑えるためには糖尿病に加えて高血圧、脂質異常症、肥満を管理することが大切です。これら4つの生活習慣病が合併すると、動脈硬化の進行が加速し、心臓病や脳卒中を起こす危険が一段と高まります。
これら4つの生活習慣病は「死の四重奏」と呼ばれています。
糖尿病に関してこれからも多くお伝えします。
現在、医療の世界で発症し治療を受けている方々以上に「糖尿病予備軍」が多くいらっしゃること、発症し軽視するだけで大変な合併症がある事を是非とも知って頂きたいです。最後までお読み頂き感謝申し上げます。
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