腸活で腸内環境を改善!
- 2021.02.12
- 腸
腸内環境に関係する善玉菌と悪玉菌
腸内には善玉菌、日和見菌、悪玉菌と呼ばれる3つの代表的な菌があり、善玉菌が多すぎるのも良くないのですが、悪玉菌が増えすぎると様々な体調不良を引き起こす原因となります。
今回は悪玉菌の増加を抑えながら効率よく善玉菌を増やして腸内環境を整える方法についてまとめさせていただきました。
便秘に悩む人たちが増えている!?
新型コロナウイルスの影響により、今まで感じたことのない不安や恐れが大きなストレスとなって、腸内環境が乱れてしまい、便秘に悩まされている方がここにきて急増しているようです。また、厚生労働省の調査によれば、人口千人あたりにすると男性26.0人、女性48.7人となっております。20歳から60歳では女性が圧倒的に多いのが特徴で、便秘による女性のQOL低下が問題となっております。また60歳代以上では、男女ともに年齢が上がるにつれて便秘を訴える人が増加します。この状況を考えた場合、近年の人口高齢化に伴い便秘を訴える人は確実に増加することが予想され、高齢者のQOLを著しく低下させる一因として危惧されています。
悪玉菌だけが増え続けてしまうと以下のような症状に悩まされることになります。
善玉菌を増やし、腸内環境が整える事で、これらがすべて改善されるだけでなく、幸せホルモンなどの分泌量が増えるなど、心と体の健康に良い効果を沢山もたらしてくれます。
腸内環境を整えるには?
善玉菌を増やして腸内環境を整えるためには、、食物繊維や乳酸菌などを多く含む食品を食べることです。残念ながら食物繊維は、食の欧米化が進んだ今の日本人に足りていません。
厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準 目標摂取量(女性:18g、男性:20g)(2015年度)」では、成人女性が14.4gでから3.6gの不足、成人男性が15.1gで4.9gの不足となっています。さらに水溶性食物繊維と不溶性食物繊維について見てみると、2001年から2014年までの間に水溶性食物繊維の成人での摂取量は3.5gから3.4gとほとんど変化はないが、不溶性食物繊維は11.6gから10.8gと減少量が大きく、特に女性の方がその減少量は顕著であり不溶性食物繊維の不足が懸念されているのです。
また、女性での食物繊維不足についで水分の摂取量が少なく便秘症を招いている傾向もあります。適度な水分量を意識して一日の中でバランス良く摂取するようにしましょう!
医薬品等で便秘薬など服用する人も多くいると思いますが、基本は食事や運動、腹式呼吸などお薬に頼らない生活の意識改革をする必要があると思います。
在宅医療でも数多くの高齢な方々がいらっしゃる中で、若年時に便秘薬に頼るあまり根本的な解決をしていなかったので便通で苦しむ方も多いように感じられます。
日常生活の中の食事で中々食物繊維の摂取が難しい方などは、乳酸菌や健康食品、食物繊維たっぷりのドリンクなどおすすめです。便秘から引き起こす重大な病気、情緒不安定、基礎疾患など発症する事がありますのでほっとかないでしっかり習慣を変える事が最も大切です。
こんな時期だからこそしっかり腸内環境を整えて免疫力の向上目指しましょう!!
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